鞄工房山本の口コミや評価

鞄工房山本のランドセル

8.2

背負いやすさの工夫

6.0/10

扱いやすさの工夫

8.5/10

品質や作り

9.5/10

商品と価格のバランス

9.0/10

kazumamaの好み

8.0/10

良い点

  • 品質がまさに職人品質
  • 大マチがちゃんと12cm
  • 脱着式ナスカン等の機能あり
  • 技術と機能が調和している

悪い点

  • 取っ手などの使い勝手がない
  • アップ式ベルトではない
  • 完売が早すぎて検討の暇が無い
  • 小マチが狭い

kazumamaの採点表(独断と偏見)

山本鞄のランドセル2020

西の工房系代表
鞄工房山本のランドセル

工房系と言ったら代表格が土屋鞄というイメージが強いですが、それは関東の話。
西では山本鞄といったら土屋鞄と同等の知名度があります。

従業員数こそ土屋鞄と比べると非常に小さな工房という規模になりますが、それでも人気はとてつもなく高い入手難易度のかなり高いメーカーになります。
何度か騒動を起こしてしまいますが、それでも技術力や製品の品質はトップクラスなランドセルです。

歴史と伝統があり、技術力も当然備えた老舗工房ですが
意外とA4フラットファイル対応で大マチサイズが12cm以上であったり、安全ナスカンが装備されていたり、反射材を前締ベルト部に施していたります。

自社製品のベルトは残念ながらアップ式ではないものの、それでも老舗工房というだけで現在のニーズを無視したものづくりをせず、使用する子ども達のための機能を備えるのは素晴らしいことです。
それでは、鞄工房山本のランドセルチェックへ行ってみよう!

他の工房と比べて鞄工房山本の
良いポイントとは

キザミの数が9つ

数が多いから良いとか、数が少ないから弱いとかではありませんが、ここのキザミの数が多いとそれだけ手間がかかります。

セイバンやフィットちゃんなどはこういった処理ではなく切込みを入れています。
ここがこのように綺麗なキザミを行っている工房だと、見ていても美しいですし、技術力を感じますね。

やはり工房系として職人の技術にお金を払うのであれば、こういった部分もちゃんとしているものを選ぶべきです。

ポケットが大きく開く

工房系によくあるのはシングルファスナーです。
山本鞄もシングルファスナーではありますが、しっかりサイドまで開く構造になっています。

さらにサイドがジャバラ状なので開けた際にサイドから物が落下することを防ぎ
サイドまで大きく開くファスナーは普通のシングルファスナーと違って使い勝手を大幅に向上させています。

安全ナスカンは脱着式

工房系では案外珍しく安全ナスカンを採用しています。

しかも、この安全ナスカンは見た目はちょっと派手ですがとても高機能です。
なぜなら、外れても自分でまた取り付けられるからです。

量産メーカーでも安全ナスカンは常識ですが、中には取れたら工場で直してもらわないといけないものも多数存在します。
普通は6年間何度でも無料とはいえ、ナスカンごときで購入先と超面倒なやり取りをせずに済むのはすばらしい機能です。

なんといっても風合いがすごくいい

今回は特に他の工房系と比べるべき点のみピックアップしましたが、他にも多くの機能や品質へのこだわりがある鞄工房山本のランドセル。
ベルトこそアップ式はありませんが、その他の部分ではとても魅力的なメーカーであると思います。

ただ、小マチが小さいのがもったいないです。
出し入れしやすいように入り口を緩やかなアーチ状にするなど、とんでもなく手間のかかりそうなことをしているので、せっかくなら小マチもジャバラ状にすればいいのに・・とは思いました。

しかし、結構個人的に重視している金具類は、企業ロゴが入った金属パーツを使用しているのでブランド的な価値もしっかり出ていると思います。

生地に関しては防水ではなく撥水ですので、水そのものに強くしたのではなく、水を弾くことによって劣化を食い止めるといった感じですかね。
とはいえ防水と撥水の違いなんて深く考えても仕方がないので、何らかの処理がされていれば良いと思います。

最後に鞄工房山本の真骨頂ともとれるコバ塗ですが、これはもう

「THE・本革」

と言わんばかりの美しさです。
ヘリ巻きしないのでスマートかつ美しい。
天然皮革のランドセルを選ぶのであれば、コバ塗は必須ですね。

この圧倒的な風合いこそ鞄工房山本のランドセルだと思います。

鞄工房山本をもっと見たい方はこちら
https://www.kabankobo.com/

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