オオバランドセルの口コミや評判

オオバランドセル

4.3

背負いやすさの工夫

3.0/10

扱いやすさの工夫

3.0/10

品質や作り

8.5/10

商品と価格のバランス

5.0/10

kazumamaの好み

2.0/10

良い点

  • 職人気質
  • 縫製が抜群
  • 地元から愛される
  • 贈り物に最適

悪い点

  • 子供目線の機能が少ない
  • 値段が高い
  • 先進機能が少ない
  • プレゼント用としか思えない

kazumamaの採点表(独断と偏見)

オオバのランドセルの評価2022

変わらない伝統とフォルム

正直見た目は昭和感が漂っていて、近年様々なランドセルを目にする中でも時間が止まっているかのようなランドセル。
ただし、案外フラットファイルにも対応しているし大マチ内寸は23.5cmあるのでよくある疑似フラットファイル対応とは違ってちゃんとゆとりがあります。

ただし、ゆとりがあるのは背裏側の最も広い部分のみで、メイン収納部は前ポケットに近づくにつれて幅が狭くなっていきます。
どうしてそんな風にするのか私なりに予想してみました。

※これは予想ですのでスタッフに聞いたわけでも無く個人の見解です。
1-型崩れしにくくなりそう
型崩れとは、大マチに縦線が入るが如くランドセルがつぶれてしまうことを指します。
近年大きくなったランドセルがつぶれたみたいにペタンコになっていたら特に不格好ですよね?
だから各社様々な補強や強度試験のパフォーマンスを繰り広げています。
このトラピーズなら最も負荷がかかりそうな部分は最も固い錠前部分となり、変形を防げるのではないかと思いました。

2-見た目が小さく見える
昭和感漂う伝統は子供が背負っている姿にも反映させたいですよね。
でもフラットファイルなんて対応させたらよく聞く「ランドセルが歩いているみたい」という印象になります。
だから背中から見た時に少しでも小さく見えるようにして古き良き日本の風景を壊させないような効果もあると思いました。

3-金型高いんじゃ!
大マチを大きくしたらポケットも大きくしないといけない。
ポケットは大マチと比べると比にならないくらい部品数が多く細かい。
生地の裁断に使う金型ってすごく高い。
全部新調するとなるととんでもなく高いし、なにより金型が増えると管理が超大変なので出来るだけ流用したい。
そうだ!技術でカバーしよう!
こんなノリなわけないですが、実際サイズ変更ってどこかを5mm変えるだけでも色々な場所に影響してかなりお金かかります。

オオバランドセルの独特な形状での注意点

背中側はフラットファイル対応で、ポケット側は対応しません。
つまり小マチやポケットは少し小さいことになります。

ポケット側内寸が22.2cmとなると、理論上はクリアファイルがギリギリ入るサイズです。
※A4クリアファイルは22cm

厚みは12cmと大型化していますが生産効率重視の妥協ですかね。
トラピーズ非搭載があるころは背中もポケット側も22.2cmなのでトラピーズ搭載モデルと同じポケット使えますね。

今は全部トラピーズ搭載です。
ただ、軽さという面では大いに有効で、牛革モデルで最も重いものでも1,300g前後と人工皮革並みの軽さです。

正直かなり驚異的な軽さです。

背負い心地の工夫点

更新中です。少々お待ちください。

これが老舗の真骨頂!手縫い!

多くのメーカーで「国産手作り」と言っていますが、縫製はミシンがほとんどです。
どの程度まで手作りと言うのかという議論は置いといて、オオバはまさに手作り工房です。

そもそもミシンと手縫いって何が違うのか。

簡単にいうと
ミシンは等間隔で縫えますが、上糸と下糸の絡まり方は所詮機械の領域です。
だから締りが甘い部分がほつれたりします。

一方手縫いは、一本一本しっかり張りながら縫うため、とてつもなく頑丈です。
しかし、フリーハンドで等間隔縫いは至難の業というか不可能なので、目打ちで印をつけて、その印に沿って縫っていきます。

手縫いはミシンと比べ、手間が何倍もかかります。普通やりません。
なぜなら、6年間しか使わないものでは優位性が薄いからです。
ミシンでも普通はほつれて壊れるなんてことありません。

予想ですが、他のメーカーが一日に100本ミシン縫いしたとしたら、オオバは同じことを手縫いで5本ってとこですかね。

本当に手縫い縫製にこだわりを持っていないと出来ないことです。
値段は全体的にかなり高いです。

良く言えば職人の魂がこもったランドセルの金額です!

ただし、手縫いはプレミアムシリーズだけです。

昔から変わらない伝統という割に高すぎると思います。
私とはランドセルに求めるものが違いすぎて、もはや違う世界のランドセルだと思います。

オオバランドセルのまとめ

老舗工房の売りは何といってもリーズナブル。
最新の機能は搭載されていなくても、確かな品質で抜群の人気を誇る工房が多い中、オオバは割高です。

コードバンや牛革は生地自体が高いので多少納得できますが、全シリーズが最低限の装備しかありません。
デザインも2~3種類しかない単純なパターンですので、生産効率は良いように思います。

シンプルで伝統的な職人のランドセルとしてポジティブに捉えるならアリです。
オオバファンには申し訳ありませんが、私は牛革マニア向けのランドセルだと思います。

まさに生地と縫製にお金を払う
昔ならではの考えのもと贈り物として購入するランドセル

私はこう判断しています。

そして、
肩ベルトはなんとアップ式を完全否定しています。

荷物の入っていない状態のナナメの力ですかね。
中に荷物が入っていたら、ナナメに傾くと外側(ポケット側)に荷重が全振りしそうな気もしますが。。
そうすると子供は腰にランドセルが当たって不快なので変な姿勢になりそうな気がします。

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オオバランドセル公式ホームページ

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