モギランドセルの口コミや評価

モギランドセル

6.9

背負いやすさの工夫

7.5/10

扱いやすさの工夫

7.0/10

品質や作り

7.0/10

商品と価格のバランス

7.0/10

kazumamaの好み

6.0/10

良い点

  • 話題の工房
  • アップ式背カン採用
  • スムース素材がめずらしい
  • 名入れができる

悪い点

  • シリーズで品質が違う
  • シリーズでサイズが違う
  • 商品説明が皆無
  • 完売が早い

kazumamaの採点表(独断と偏見)

モギランドセル2019

知名度が低くても完売必至
モギカバンのランドセル

伝統と先進性を追求するモギのランドセル。
実は私もよく知らないメーカーになります。

その為、カタログやホームページから見て取れる部分を分析していきます。
とはいえ、カタログを見た瞬間疑問点があまりにも多く出てきたため、その点を考察しながら評価していきます。

まず、モギが掲げる売りは
・手縫い
・素材
・仕立て
・大きさ
・機能
の5項目になります。

では順番に見ていきます。

モギ鞄ランドセルの5つのこだわり

手縫いにこだわる

手縫いとミシン縫いでは断然手縫いの方が丈夫です。
ただし、腰ベルトと肩ベルトを手縫いしているメーカーは結構あります。

モギの場合は手縫いをこだわりと言っていますが
大マチのヘリ部分に関して全てのラインナップで手縫いというわけではありません。

キューブタイプは大マチが無いので手縫いではありません。
モギの掲げる手縫い品質は、全商品共通というわけではないということです。

ただし、手縫いであろうがなかろうが、6年間の耐久性には関係ないので、そこまで重視する必要は無いですね。
※職人魂を子供に背負わせたいなら話は別ですが。

素材にこだわる

素材の話は私のブログでも述べています。
牛革は中村鞄などでも使われる「ボルサ」
一部工房でしか使われない「スムース」
があります。

スムースはシボ加工の無いツルっとした表面です。
当然シボありのものと比べるとキズや指紋が目立ちます。

防水性能は同じです。
モギの場合は断面処理をコバ塗するのではなく、人工皮革のヘリ巻をしています。
質感は劣りますが、コバ塗よりも摩擦に強いので、工房品質へのこだわりが無いなら良いと思います。

仕立てにこだわる

「アメ豚一枚通し仕立て」に関しては素晴らしいです。
カブセと背裏の継ぎ目がないことで、この部分の段差に消しゴムのカスなどがたまりません。

ここはモギランドセルのこだわりというにふさわしい部分です。
ただし、これも一部のモデルのみの採用です。

全ての取扱商品に共通する品質ではないので注意が必要です。
見たい部分の掲載が全然無く、意図的に隠しているのかわかりません。

「アメ豚一枚通し仕立て」が確認できたのは、
・たくみ コードバン
・たくみ プレステージ
のみで、その他はアメ豚の内張でも普通の構造のようです。

合皮の内張は当然一枚通しではありません。

大きさと機能へのこだわり

大きさについてはA4フラットファイル対応ですが、横幅内寸が23.3cmなのでギリギリです。
厚みは12.5cmなので、現在主流の12cmよりわずかに大きめです。

しかし、モノによっては横幅23.5cmだったり、厚みも13cmだったりします。
というか「たくみシリーズ」と「プラチナシリーズ」以外はこのサイズです。

次に機能についてですが、ウィング背カンを売りにしています。
アップ式背カンで天使のはねやフィットちゃんと同様に定評のあるウィング背カンですが、これもモデルによって背カンの形状が異なります。

モギのランドセルは、シリーズによって大きさや機能にばらつきがあります。
一概にアップ式といっても、背カンが異なれば背負い心地は変わります。

その為
必ず検討している商品を背負うことをオススメします。

普通はメーカーで使用している金具は同じ場合がほとんどです。
もちろん大きさも、自社生産の場合わざわざ金型をたくさん用意して裁断する煩雑な工程は好みません。

背カン形状の違いについて

背カンはウイング背カンとそうでないものがあります。
ただ肩ベルトのカーブ形状も背カンによって異なります。

ということは
背カンに適合した肩ベルトを使用している
ということになります。

背カン部分には同じMOGIのロゴ入りですが、画像のようにシリーズごとに若干異なった金具を使用しているようです。

先ほども述べましたが、これは完全自社生産の場合ほぼありえません。
※これができるのは量産メーカーとして名高い大きな工場を持つメーカーです。

そもそもキューブ型を作れる工場は限られているため、工房からキューブ型が出ている場合、十中八九量産メーカーが作っています。
だたし、量産メーカーでも工房より技術を持った職人は大勢います。

「モギが作ったものがいい!」
というモギファンなら「たくみシリーズ」の「アメ豚一枚通し」でできたモデルをオススメします。

モギカバンのランドセルの評価は?

今年は何人もお問い合わせから
「モギカバンの評価をしてほしい」
という要望があり、知らないながらカタログ請求やネット上を含め色々な情報を探りました。

正直、
モデルによって作っている場所が色々ある工房系
というのがわかり、最も評価がしにくいメーカーでした。

なぜ色々あると評価しにくいのかというと

品質というのは基本的に作っている職人によるもの

だからです。
しかも、モギの場合は金具やサイズまでシリーズによって異なります。

当然わざわざどこで作っているか言う必要は無いのですが、
そういった微妙な違いについて、触れていません。

今の時代、品質だけではだめです。
機能もしっかり備わってこそ、6年間を安心して通学できるものだと思います。

モギの、この若干の違いに触れないのは、もしかしたら
どちらにせよ6年間安心して通学できるから、あえて複雑に説明などしない
というスタンスかもしれません。

一点だけ疑問があるとすれば、
・取っ手がついている
・防犯ブザーフッカーが両肩についている
・メイン収納部サイズは主流より少し大きい
このように、扱いやすさを追求していますがランドセルの重量が軽いです。

牛革内張アメ豚でも1,400gしかありません。
アメ豚は硬めで合皮より若干重たい生地になります。
それでいてこの軽さですので、大マチ強度など、実物でしっかり確認を取る必要があります。

もうすでに実物を見ていて、さらに子供へ背負わせている方、
モギカバンは完売が早いため、ネットや店頭などで早急に注文することをオススメします。

モギカバンについては、結構無理やり評価したので、あいまいな表現が多いです。
カタログやホームページの情報量も不足していて、記載されている内容もモワンとしていて書きづらいです。

おそらく企業ブランディングの最中かと思いますが、商品によっては完売が早いので、狙っている方は急いだほうがよさそうです。
また、口コミでは大マチがつぶれやすいと噂ですが、工房系に抜群の機能を求めるのはナンセンスです。

ブログでも言っているように、
工房系のファンならば、ランドセルには品質や職人魂を重視し、あとは子供に聞きましょう。

モギカバンのホームページはこちら
https://mogi.me/

他のメーカーの評価一覧はこちら
https://kazu-mama.com/category/prohyouka/

他の評価もどうぞ